個別指導は「塾」良いところと、「家庭教師」の良いところを取り入れた非常に優れた指導スタイルですが、すべてのお子さんにぴったり合った万能の指導法というわけではありません。
個別指導は普通のお子さんの学校の成績を上げるのに最も適した指導スタイルです。
では、「どんなお子さんが個別指導に向いていて」、「どんなお子さんが個別指導に向いていない」のかを具体的にご説明していきたいと思います。
例えば、
多くの部分でつまずいてしまっているお子さんです。理解できなくなったところ、苦手なところを重点的に個別指導で指導していってあげる必要があります。ある程度のことはわかっているということを前提で授業をすすめていく集団指導スタイルの授業では取り残されていくタイプのお子さんだと言えます。
ある程度のことは理解できているけれど、どんどん先に進んでいく集団指導の授業スタイルではわからないことをそのままにしていってしまう可能性が高いタイプのお子さんです。そういったお子さんは個別指導スタイルの授業でそのお子さんのペースに合わせた指導を進めていってあげることが効率的に成績を上げていく近道になります。
多くのことは自分で勉強できるけれど、あと一歩さらに上を目指すために不足している部分があるというお子さんです。個別指導でそういった不足しているポイントを効果的にきっちりと指導してあげることでさらに成績を上げることができます。
性格的に個別指導があっているという理由で、高い学力を持ったお子さんが、個別指導でも高いレベルの勉強に取り組んでいる場合もありますが、三国丘高校・文理学科や岸和田高校・文理学科といったハイレベルの高校を目指されるお子さんは、他の優秀なお子さんを意識し、ライバルと競い合いながら切磋琢磨して勉強に励んでいくことのできる環境の方が、より高いレベルへ効率的に子どもたちを引き上げることができると思われます。そういった優秀なお子さんは、一般的には「個別指導」よりも「集団指導」が向いていると言えます。
例えば、中学3年生で通知表の成績がオール1に近いお子さんは、中学校1年生または小学生の内容でつまずいている可能性が高く、もう一度、最初から学習をやり直す必要があります。そういったお子さんには、1対1で丁寧に指導してくれる家庭教師が向いていると言えます。
難関中学受験は学校とは異なる非常に高度な内容を学習しなければなりません。また、一般的に中学受験は高校受験よりも厳しいと言われ、その中で難関中学を目指す場合は高校受験以上の厳しい競争に勝ち抜くことが求められます。こういった難関中学を目指されるお子さんは、通知表でオール5に近い成績をとっている中学生と同様に、多くのライバルの中で、競争意識を高める「中学受験専門塾」へ通うことをおすすめします。ただし、難関中学の受験指導は本当にレベルが高く、難関中学受験塾の指導をサポートしてもらうために個別指導塾に通われるお子さんもいらっしゃいます。そういった場合は、難関中学受験であっても個別指導はお子さまの学習を効果的にサポートすることができます。
難関中学ではなく、中位レベルの中学校(開智中学・浪速中学・羽衣中学など)を受験される場合は求められる学力は公立小学校の学習内容の応用レベルに留まるため、個別指導でも十分効果的に指導を行うことができます。
私立中学校は公立の教科書とは異なるテキストを使っている場合や、公立校と同じ教科書を使っていても進度が公立校よりかなり早くなっている場合がほとんどです。このような場合、集団指導塾ではもちろん対応することは出来ず、家庭教師でも多くの場合は学習内容の難易度が高いために、うまく対応できないことが多いのが現状です。そういった私立中学生・中高一貫生にはそれぞれの進度・難易度に合わせた指導を行い、教室長がしっかりと管理を行っている個別指導が向いています。
上記の6点を参考にお子さんにぴったり合った個別指導を選んでいただき、一人でも多くの子どもたちの未来がより良い方向へ開けていくことが私たちの願いです。
では、個別指導に向いているお子さんはどのような基準で個別指導を選べばいいのでしょうか?
⇒個別指導を選ぶ5つのポイント